2024.10.25

ITEM

「スロウスタッフの偏愛日誌」Vol.9

こんにちは。SLOW京都店の白髭
(しらひげ)です。
少し癖のある苗字ですよね。
親戚以外で”白髭”さんにお会いした事が無いのですが、
調べたところ岡山県に多くいらっしゃるそうで……….。
是非皆様にお見知りおきいただければ幸いです。

さて、苗字の話は
またの機会に致しまして
今回は書く事が好きな私が偏愛している筆記用具を
ご紹介します。

文房具に興味を持ち始めたのは、
小学2年生の頃。
自分と友達の赤ボールペンの種類が違うという事に
気が付いて以降文具への興味が膨らみ、
様々な文房具を知る為
小学生ながら文房具屋によく通いました。
書道を9年間習っていた事もあって、
文字を書く機会も多く文房具への関心は加速。
大学・社会人になってからは、性能だけでなく
ペンのエイジングや背景、何より持った時に
少しポジティブ”になれるモノを選んでいます。

今回ご紹介する文房具は大きく2種類。
先ずはボールペンから。

こちらは文具好きなら一度は憧れる、
MONTBLANCのボールペンです。
「NO.38」のモデルで、1960年代のビンテージ。
現行では作られていないハンマートリガー式で
貴重であると同時に祖母から譲り受けた大切な1本です。
モンブランといえば、
職人の細部への拘り・そして他のボールペンには無い
エレガントさがたまりません。
このペンを手にするたび、高級ホテルで手紙をしたためる
淑女になった気分を味わえます。

続いて、uniの「PURE MALT(ピュアモルト)」。
何十年もウイスキーの樽として使われていたオーク材を軸に
使用しているユニークなボールペンです。
お迎えしてから約4年、角が取れ滑らかな質感へと
育ちました。若干ではありますが、艶感も出てきたことで
更に愛らしく定期的に触ってしまう1本です。

お次は、TRAVELER’S FACTORYの「ブラスペンシル」と
SAKURA craft.labの「007」です。
どちらも真鍮がコンビネーションで使われています。
8年程前から使っているTRAVELER’S FACTORYの
ブラスペンシルは近頃お留守番気味なのですが、
紙との相性でペンシルを使いたいときはこの子の出番です。
同ブランドのトラベラーズノートとペンシルを持って、
お出かけや旅行に行った思い出もあります。
くすみのないキラキラのペンシルを持って活動していた頃から
真鍮の渋さを見ると、月日の速さを感じさせてくれます。

SAKURA craft.lab「007」はSLOWに入社後に購入したモノ。
以前から欲しかったのですが、
職場でペンを使用する機会が多いので、この機にと
購入しました。上品なフォルムで且つ個性的、
真鍮のくすみ感とボディの柔らかい色合いの
マッチングがお気に入りです。
「大人のペン」という言葉が
しっくりくる1本だと思っています。

ここまで、お気に入りのボールペンの一部をご紹介致しました。
後半は「万年筆」をご紹介致します。

こちらはパイロットの「PURERA」。
通常ラインのPURERAの万年筆ではなく、オエステ会から
発売されている第4弾の限定カラー”パロットグリーン”です。

オエステ会とは、2009年西日本を中心に文房具専門店12社が
発足し「西日本から文房具の風を吹かせよう」という
テーマをもとに、文房具業界を
精力的に盛り上げている団体です。

店舗案内|ナガサワ文具センター店舗案内 | ナガサワ文具センター (kobe-nagasawa.co.jp)

その中でも「ナガサワ文具センター」に
よく足を運んでいました!

万年筆は大きく分けて
①吸入式(インクボトルから直接ペン先を付けて吸い上げる)
②カートリッジ式(インクの入ったカートリッジを万年筆に差し込む)
③コンバーター式(ボトルインクを吸入するコンバーターを装着してペン先から補充する)
これら3タイプのインクの補充方法があります。

この万年筆は③のコンバーター式が採用されています。
万年筆ならではであるインクボトルにペン先を付けて吸引する
一手間も楽しめますし、時間が無い時は
カートリッジ式への移行も出来る点で2度おいしいです。

様々書きましたが、1番お気に入りの点は
「書いている姿のかっこよさ」です。
透き通った鮮やかなグリーンはとても優美で、
手紙をしたためる際によく使っています。
7年前からの相棒の為、書き癖が付いたことで
ペン先が滑らかになり、私だけの万年筆に育っているところも
お気に入りポイントの1つです。

最後になりますが、LAMYの「safari」です。
名の知れた万年筆で、お持ちの方もいらっしゃいますよね。
取っつきにくいと思われがちな万年筆のイメージを
ひっくり返す逸品です。
正しく持てるようにグリップ部分に窪みが付いており、
持ちやすさ・軽さに加えてカートリッジ式採用の為、
購入後すぐ書き始められるようになっています。
お値段が手頃なのもGOOD。

色や柄が豊富な「safari」シリーズ。
私はイエローを愛用しています。
ここまでご紹介した筆記具と比較すると、ポップ且つ軽やかで
現代的な印象を受けますよね。
私は毎日の日記を、この万年筆で書き示すことで
明るい気持ちで1日を締めくくることができます。

こだわりを持って選んだものに共通する点として、
そのものがあるだけで”少しポジティブ”に、
それでいて背中を押してくれるような、
そんな影響力があると感じています。

たかが一本のペンかもしれませんが、
その一本が自分の味方をしてくれていると思うと
大変な時も前向きになれませんか。
ちょっとポジティブ”になれるアイテムの存在がある事が
私なりの人生を楽しむ為の秘訣です。

SLOWで選んで頂いたアイテムも、
皆さまと共に年を重ねて行ける様
メンテナンス等いつでもご相談お待ちしております。

商品以外のお話も大歓迎ですので、
お気軽に店頭に遊びにいらしていただければと思います。

以上、
京都店スタッフ白髭の偏愛日誌でした。
次回もお楽しみに。Have a nice day!