2020.11.18
leather maintenance/wallet
こんにちは
SLOW(スロウ)です。
底冷えする日が続いてきましたね。
いつも素材の情熱など心は燃えているのですが
どうもこれからの時期の冷えには、身も心も対策が必要だなと感じます。
おススメの防寒グッズを知っていれば、どなたか教えてください!
さて、季節の変わり目は気温も湿度も変化します。
それは天然皮革の革にとって大きな影響を及ぼしかねない天敵です。
普段小まめにお手入れをしていれば問題ありませんが
使ってから長期間、極端に何もお手入れしていなければ
こういった季節の変わり目によって革が乾燥し表面がカサカサしてきます。
せっかくのお気に入りの革モノなら気持ちよく使いたいので
お手入れは大事ですよ。
本日はお財布のお手入れについておさらい。
鞄と違い財布は手に収まる面積なので、ただ使っているだけでも
手の油分が吸収され、簡易なお手入れをお勧めしています。
しかし手の油分が100%ピュアな油という訳ではなく
汗などの水分・アンモニア成分も一緒に吸収されるので
気持ちよく使いたい!でしたら定期的にお手入れが必要です。
工程はいたってシンプルです。
①まずは馬毛ブラシで、表面に付着している見えない汚れや皮脂を落とします。
表面だけでなく、中の折れ目の部分などはホコリが溜まりやすいので
毎回しなくてもかまいませんが、たまにはブラシをかけてください。
②ウエス(生地)にクリームを湿らせます。
※ここでの注意点は固まりで取るのではなく、500円玉ぐらいの大きさで
ウエスに染み込ませる分量を取ってください。
天然皮革は繊維の密集物で皮膚なのでちゃんと毛穴も存在します。
固まりで塗る事によって、その固まったクリームは
どんどん毛穴の中に染み込んでいってしまいますので、塗りムラが起こりやすいです。
③湿らせたウエス(生地)を使って、今度は革を湿らせていきます。
この時のポイントとしては、押しつけ伸ばすのではなく
円を描き優しく表面を撫でて伸ばし湿らせていってください。
これを何回かの回数に分けて塗っていきます。
※中側を塗る際は、銀面(表面)の素材なら塗っても大丈夫ですが
床面(裏面)の素材は塗れませんのでご注意下さい。
④塗り終えたら10~15分乾かします。
この間にゆっくりクリームが中に浸透し馴染んでいきます。
⑤最後に馬毛ブラシをかけます。
これをする事によって
塗りムラをなくし、塗ったクリームがより中に浸透していきます。
浸透しきれなかったクリームは表面の繊維と絡まり
最後のブラシをかける事で艶がかり、綺麗に仕上がります。
いかがでしたか?
お財布は鞄と比べたら消耗品かもしれませんが
使い方やお手入れやお修理など、理解し向き合う事で
愛着持って長くご使用していただけます。
日頃ご愛用している革モノの1年の締めくくりとして
これを機会にお手入れの意識を持っていただけると幸いです。
※鞄にしても行う工程は同じなので、以前鞄のお手入れ動画をアップしていますので
そちらも合わせてご覧くださいませ。→鞄お手入れ動画
その他ご不明点などございましたら
各直営店舗スタッフがヒアリングさせていただきますので
お気軽にお問合せください。
それでは本日はこの辺で。